2018.01.30
2)歯周治療
日本歯科医師会は、現在8020運動を展開している。
これは80歳までに自分の歯を20本残そうと言うスローガンです。
歯を失う80%の原因は、虫歯と歯歯周炎です。(グラフ1)
歯周病の原因は、簡単に言えば食べ物のカスが歯と歯肉の間に残っている場合に、
口の中の常在菌がそれを餌に増殖してくると言うことです。
(グラフ2)
その増殖した細菌群が、食物のカルシュームや唾液の中のカルシュームを取り込んで
硬くなっきたるものが歯垢とか歯石と言われているものです。
つまり逆を介せば、歯垢とか歯石を完全に取り除くことができれば歯周炎には、
かからないと言うことです。
日常的には一般的に1日に1回から3回は歯を磨くと言う習慣が現代人の中にあります。
ところが、成人の80%以上が歯周病にかかっていると言う報告があります。
これは
「歯を磨いている」
と言うことと、
「歯が磨けてる」
と言う事の違いです。
正しいブラッシング方法のは、予防歯科的にも非常に重要な治療方法だと言えるのです。
昔(1989年)歯ブラシにも凝って、日本人間工学会にて発表したことがあります。
その時の設計図は、このウェブサイトの中に表示してあります。
当時ドクターマッコイのブランドで歯ブラシを販売したんですが、
その話は次の機会にします。
要するに歯ブラシは、歯科治療の大事な道具だということです。
(歯ブラシの選び方)
a)毛先の幅は、大臼歯部2歯分
高さ10ミリ前後
太さ7ミロ
素材形状記憶ナイロン
歯科治療の第1歩は歯ブラシをすることから始まり最終的には歯ブラシでメンテナンスをすると言うことで終わるのです。
A ブラッシング治療法
「改良スティルマン法」
をさらに改良し、丸森式毛先磨きと融合しています。
簡単に解説すると、
1)歯の歯肉に対し45度の角度で
一歯づつ軽く横磨、右利きの人は左下8番もしくは7番の頬則からから第二小臼歯まで行う(約10秒)
2)次に歯と歯の間に毛先を軽く押し込み歯間空隙(歯と歯の間)の歯垢(ゴミ、汚れ)を掻き出すき出すように下方から上方に手首を使って毛先を回転させる(3回)
3)同様にして前歯部右側の側切歯まで磨く
4)歯ブラシを持ち替えて右側の犬歯から大臼歯まで磨く
5)右側最後臼歯の遠心部分の歯肉の溝を毛先を使い手前に掻き出す
6)右側最後臼歯の舌側から前歯部に向かう
7)右側犬歯から左側の犬歯までは、歯ブラシを縦に持ち1歯1歯毛先を使い前方に掻き出す
8)左側第一小臼歯舌側面から最後臼歯まで(横磨、掻き出すを繰り返す)
同様に上顎も(1日1回寝る前 3周)
歯肉から出血する場合は、優しくマッサージをして掻きだす
場合によっては(イソジン、アズノール)を歯ブラシにつける
(甲状腺機能亢進症を始めとする患者の現病歴に注意をすること)
これはあくまでも本人でやっている基本ですが、その本人の癖や習慣などを考慮しまた補綴物や部分入れ歯などが入っている場合など、その患者さんの口腔内に合わせてやり方をアレンジする必要がある。
ポイントは、歯垢を取り除くです(どんな方法であれ)
B 超音波歯石除去法
Cレーザー照射法
10年前と比べて歯周外科手術は非常に少なくなりましたので、ここでは割愛します。
(レーザー治療で詳しく述べます)