2021.10.14
昨日、妻から私にとっては義理の御祖父の歯科医師であった(故)金子昭男先生の1枚の写真を受け取った。
妻の話では、多分これは東京医科歯科大学の特別診療室での写真だと言うことです。
患者は当時の総理大臣佐藤栄作氏だそうです。
ビデオカメラが設置され、後には護衛が見守っている中での診療風景です。
私の医者の家系に伝わる「仁は腕に在り」のごとく自他共に認めた超一流の歯科医師は、正田家の主治医でもありました。
今だから口外できる話の1つに「皇太子殿下から内の娘に縁談の申し込みが、きておりますけど、いかがなものかな」と
美智子様のお父上から相談があったとかなかったとか。
診療所は麹町と軽井沢にあり宮内庁と深い関わりを持っていたようです。
当時の歯科の御殿医と言うところでしょう。
しかも、日本で初めてアマルガムに変わる金箔充填を日本の歯科治療に持ち込んで1人です。
残念ながら、今はほとんど見ることもなくなった治療法ですが、当時としては最先端の医療だったと思われます。
新しい医療技術は新しい素材によって置き換えられていく、そしてそれは、本来あるべき姿に戻っていくようです。
前歯の金冠が、自然な色のセラミックに変わってきたように。
今私が、臨床で応用している「CSOマウスピース」が.どれだけ後世の歯科治療に影響与えるのだろうか?
いつしか過去になることを知りつつも、今ある課題を克服することに全力投球をする今日この頃。