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福岡歯科の70周年の記念行事


2019.06.06

昨夜は、帝国ホテルにて35年前に勤務していた日本橋の福岡歯科の70周年の記念行事に招待されました。
 
27歳の大学院生の時に週一度元歯科東洋医学会会長の福岡明先生のもとで歯科針麻酔の勉強をさせて頂きました。
 
大学院修了後は、(ちょっと動機は単純)「波のありそうな海辺の大学での研究生活」を夢見て、アメリカ地図からモービルと言う街にある南アラバマ州立大学医学部のポストドクターフェローになって初めての就職(1000ドル/月).
 
メキシコ湾に映った巨大なハリケーンの写真がたまたま新聞に載っていたのが決め手となって。(笑)
 
フロリダ半島を三浦半島に見立てて鎌倉あたりにあたるモービル、アラバマここで毎週末波乗りの予定。
ところがどっこい。
フロリダ半島にはほとんど山らしい山がないフラットな地形だったです。ペンサコーラの海辺は、何キロも続く遠浅。波は斜めから打ち寄せる膝腿サイズのローリングウェイブ。
雪国のような真っ白な砂浜。
絶望するには、美しく過ぎた。
ビーチフロントの隙間なく立ち並ぶ別荘は、白人社会。
街中で見かける黒人や東洋人は見かけない。逆に振り向かれる風景に溶け込めない自分にきづく。
 
更に、モービルから北に、東に、西に1日中高速道路つっ走っても景色が変わらない。山がない。
南部の大陸の風景。
アメリカンショック!
 
街中やレストランでは、表には見えない人種差別。
医学会にあるようなないようなユダヤ人ネットワーク。
 
しかし大学の中は実力主義。心を入れ替え研究に没頭。その時の研究成果は、後にアメリカの医学生の教科書に名前を残すことになった。
 
日の丸を背負って土日も休まず研究生活をしていてある日、同僚のユダヤ人研究者のドクターグリーンバーグの持病の「痔」を福岡明先生から学んだ耳つぼ療法で、日本から持ち込んだ低周波刺激装置を研究室に持ち込み通電治療をすること約5分。
 
長年悩んでいた痛みが突然消えたと大喜びそれ以上に大騒ぎ、生理学教室の教授がやってきて私の研究室のウサギでやってみないかとの提案まで出てくる始末。
 
それはちょっとできないと、ブロークンイングリッシュでお断り。
 
この時、密かにやっぱり針をもう一度学ぼうと日本に帰る事を決意した。
 
そして帰国後、血管平滑筋の実験システムを母校で再現して、研究生活に区切りつけた。
 
そして自分は、やはり臨床家として勉強するためには、新期一転日本の最先端歯科治療をしている福岡歯科に勤務させていただくと心に決めたのです。
 
それから4年後、本院の院長になった時に現在の福岡歯科の理事長(お江戸日本橋歯科医師会会長)の博史先生が入局されてきて共に同じ時間を過ごしたこともあり、縁の深さに感謝する次第です。
 
福岡歯科の70年の歴史の中に、私の青春時代と臨床家としての第一歩が、混じり合いますます大きなエネルギー体として存在していることに自分自身のことのように誇らしく思いました。
 
これからもますますの発展を祈念申し上げたいと思います。
 
 
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